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チェリモヤ農夫のひとりごと |
世界の三大美果チェリモヤ それは常春の国アンデス高地で生まれました。気候温和な和歌山といえども、とても適地とは云えません。
日本の気候は春夏秋冬、「四季の移り変わりがあって素晴らしい」と、人々は云う。しかしチェリモヤにとって、夏は暑いし、冬は寒すぎます。
そんな日本で、「なぜ栽培の難しいチェリモヤを、あえて作るのですか」と人は云う。
「日本の果物にはない美味しさに惚れたのです・・・」と。この美味しさを、日本の果物ファンに広くお届けし、こんな美味しい果物が日本にもあったのかと喜んでもらいたい。そして、早く日本の果物に仲間入りさせたいと願って、はや20年になる。
国内での栽培研究よりも、原生地や先進事例に学べと、チェリモヤの故郷アンデスや 世界の大産地アンダルシアを訪ね、チェリモヤの性質や特性を肌身で受けとめてきました。それをもとに研究を重ね、栽培法を確立。 つねに工夫を重ね、慈しみながら栽培します。
冬の寒さから樹をまもるために温室をつくり、暑い夏は遮光シートを展張して光線を和らげ、開花・受粉期には細霧冷房で生育環境を調節。ようやく安定したチェリモヤの国産化に成功しました。
私の作るチェリモヤは外観よりも、まず美味しさを最重視。大きさよりも「美味しい」を大切にします。だから、果実の大きさや栽培の容易さよりも、味のよい品種を厳選し、品種改良で独自品種を育成。平成10年、農林水産省に品種登録しました。我が国初のチェリモヤ品種「粋豊:すいほう」の登場です。
KTV月亭八方の「ぐるぐるグルメ旅」でもその味の良さが立証されました。
また、何よりも安全で安心して食べてもらえる栽培に気を配ります。化学肥料は使用せず、もっぱら堆肥で作り、稲わらマルチで雑草防除。 防虫ネットを張り巡らして害虫の侵入を防ぎ 農薬散布を最小限にします。
「美味しい」とは、体が欲しがる状態のこと。そして、生まれ育った国
の風土が育むものが、一番体になじみ、体に優しく真に美味しい。仏教の教えでは、それを「身土不二:しんどふじ」と云います。
今では外国からの輸入もある。だが、日本の風土で心込めて育てるチェリモヤこそ、味と安心を添え、自信を持ってお届けできるからです。
ひとこと、「美味しかったー!」と、皆さんに喜んでもらえる笑顔を楽しみに、栽培が難しくて採算を度外視しても作り続け、日本の果物として育てたいと願っています。