07/09/10
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◇ 熱帯の赤道直下,南米のアンデス高地に原生したチェリモヤは,ペルーでは有史以前から栽培され,インカの住民 にこよなく愛され,親しまれてきた果物です. ミルク色した柔らかな果肉と上品な香り,微かな酸味とともに舌にとろけるその甘さ,カスタードのような舌ざわりは,冷やせばそのままアイス クリームです. チェリモヤの大産地スペインのアンダルシアではアイスクリームの木と呼び,アメリカやオーストラリアではカスタードアップルと呼んで珍重しています. |
◇ 小説家マークトウエンは,チェリモヤを美味その ものと絶賛し,遠い昔に世界を旅した英国のマ ルコム卿は,東インド諸島のマンゴスチン,エクア ドルのパイナップル,そしてアンデスのチェリモヤを天然の傑作と称え,世界三大美果に数えました.
◇ いま,チェリモヤがトレンディな果物として珍重されるのは,おいしさばかりではありません.
カスタードのような柔らかな果肉には,甘味はもとより,カルシウムや植物性タンパク,それに心身症に効果のあるナイアシンなど,栄養やミネラ ル,ビタミン類を豊富に含み,実に機能性に富んだ果物だからです.
多忙な日常生活,神経をすり減らす職務で心労やストレスのたまり易い私たちにとって,チェリモヤはまさに絶好のデザートだからです.
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◇ チェリモヤは,ペルーの現地語で
Chiri
moyu 「冷たい乳房」を意味します. 昔からインカの原住民は母乳の足りない乳飲み子に,甘くて栄養に富む消化のよいチェリモヤを母乳代わりに吸わせたことからきたのでしょうか. ともあれ,よく張ったチェリモヤの果実が枝ふところに下がっているさまは,あたかも健康な若い母親の胸を想像させるには十分です. チェリモヤに”冷たい乳房”と名付けた命名者のユーモアが垣間見え愉快ではありませんか.
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