07/09/10
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アンデスで生まれたチェリモヤは,古くはスペインの航海者によって世界の各地に伝播されました.
いまでは,原生地のペルー,エクアドルなど,中南米の高地をはじめ,北米カリフォルニヤ,スペイン,ポルトガル,イタリアで栽培され,オーストラリアやニュージーランドの北部にも広がっています. なかでも,イベリア半島の南端,地中海に面したスペインのアンダルシア地方は世界最大のチェリモヤ産地として有名です. |
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▲ 原産地エクアドルの首都QUITO市のスーパーでは,チエリモヤが売場の最前列に |
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| スペインの首都マドリッドの中央市場では大量のチェリモヤが取引され,その価格の安さには驚かされます.市内の果物店やスーパーはもとより,郊外の果物屋の店頭でも売られています. | |
| 産地に近い街のレストランで昼食のデザートにチェリモヤを注文すると,700gもあろうかと思われる大きなものが丸ごと皿に載せて出されます.半割にしてスプーンで食べると,まさに森のアイスクリームです.小食な日本人には一個は多すぎるくらい堪能させてくれます.
ヨーロッパを旅する機会には南スペインのアンダルシア地方まで足を延ばし,本場のチェリモヤを味わってみるのも,旅の想い出を一層豊かにしてくれることでしょう. |
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マドリッド郊外の卸売り市場Merca Mdrid のチエリモヤ仲卸店▲
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▲TARAMAYブランドのHerco Fruit組合選果場のチエリモヤの出荷荷姿 |
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カリフォルニアのチェリモヤは,1,871年にメキシコから導入され,いまサンタバーバラに約80ha程度栽培され,11月から5月にかけて日本に輸出されており,一昨年からは原産地,ペルーからも輸入が始まりました.
日本にもかつて導入されたようですが殆ど結実しなかったことから,長らく見捨てられてきました.
和歌山県串本町大島に在る京都大学亜熱帯植物研究所には1,970年代初頭にスペインから導入されたという樹が保存栽培されていますが,まれに結実する程度だといいます.
1,985年から'88年にかけ,和歌山県果樹園芸試験場がカリフォルニアなどから品種を導入して栽培試験を続け,受粉技術を確立した結果,1,987年から和歌山でハウス栽培が始まりました.
栽培面積は約3ha,年収穫量は30,000個程度で,まだ全国には行き渡らない出荷量です.当初,約30人の若い農家が,和歌山県チェリモヤ部会を組織,その後50人で研究調査を重ねながら栽培し,全国の果物愛好家に美味しい国産のチェリモヤをお届けしたいと,精を出しているところです.
しかし,チェリモヤは耐寒性が弱く,しかも夏の暑さににも弱いとあって栽培が難しいことから,いまでは栽培は激減しました.和歌山のほか,愛媛,静岡,佐賀などで,僅かながら栽培される程度です.