07/09/11
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チェリモヤは熱帯高地の原産だけに,生育適温は18〜25℃と寒さに弱く,しかも暑さにも弱い.
風変わりな生態と習性があり,気むずかしい一面もあるが特性を理解して手をかけてやれば,これ程柔順に育つ果樹もまた少ない.詳しくはチェリモヤ研究室へお越し下さい |
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チェリモヤの木は自然に生育させると直立した主幹形,またはやや開張した半球形となり高さ4〜8mになる.半落葉性の小高木で,春季に落葉してから発芽する.
葉は大きく単葉で枝に互生し,卵状披針形で長さ8〜25p.表面は鈍い緑色で,葉裏は多くの細かい毛茸(もうじ)で覆われ,ビロード状を呈している.柿の葉を幅広くして大きくしたようで柔らかく,実に見事である. 枝の成長は早く,真夏の高温季には一時伸長は鈍るが,4月から11月まで銀白色の新芽がどんどんと伸長し,発育枝は1年で1〜2m,徒長枝では4mにも達す. また,何らかの原因で落葉したり摘葉しない限り副梢を出すことなく,摘心すればそれで伸長は止まる.新梢は柔らかくて長いので自重で垂れ下がるものが多い. 結果年齢に入るのが早く,2〜3年生から花をつけはじめ,受粉さえしてやれば結実する. |
| ▼蝋細工のような可憐な花は夕方から開花し,香水ような上品な香りを漂わせる | |
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チェリモヤの花は両性花で,分厚くて細長い3枚の花弁をもち,花弁の外側は茶褐色の細かい毛茸で覆われた淡褐色,内側は蝋細工のようなクリーム色で,品種によっては花弁が5〜6pも長いものがある.
花 は午後4時頃から夕方にかけて花弁を外側に反らせて開花し ,雄しべから花粉を出す.暗くなるまでには殆どの花粉を放出してしまう.
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開花するとまもなく雄しべから花粉を放出するが,雌しべの成熟はそれよりも早く,花弁が半開きになったときである.雌しべの柱頭には密状の粘液を分泌し,花粉が付着,発芽し易い態勢を整え,香水のような芳醇な香りを放って受粉の適期を知らせる. しかし,雄しべから花粉が出る1日前のことで,開花して花粉が出たとき雌しべはすでに受精能力がなくなっている.だから,両性花でありながら自家受精せず蕾受粉,つまり開花1日前に受粉しないと結実しない. チェリモヤの花粉を媒介してくれる有力な訪花昆虫は,日本にはまだいない.開花期にミツバチの巣箱をもっていっても,ミツバチは知らぬふりである. チェリモヤの原生地やスペインの産地では土着の昆虫(Orius:ハナカメムシの一種でアザミウマの天敵でもある)が働いてくれるようであるが,日本では人工受粉をしないと殆ど果実を着けてくれない. |
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成熟したチェリモヤの果実は心臓形が代表的で,品種や種の入り具合で異なるが,大きさは300gから大きなものは1sを超えるものもある.
外観はライトグリーンで,パイナップルとアーテイチョークをつき混ぜたような姿.果面には整然と指先で押さえたような鱗状の紋様のあるもの,乳頭状の突起のあるものなど,幾つかのタイプがあり,姿形は極めて野趣に富んでいる. 実はこの鱗状や乳頭状の突起一つひとつに胚珠があり,100個もが集まって一つの果実を形成している.だからチェリモヤは集合果と呼ばれ,黒豆のような種が受精した胚珠の数だけ含まれる. 果実の成熟は,開花後4〜6か月,涼しい気候のもとでは10か月も樹上で生長し続ける. 成熟すると緑色がやや淡くなったり,黄色みを帯びる品種もあるが,果皮色は概ね緑色のままで,硬くて色づくこともなく落果する. |
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