収穫・選果荷造り・出荷 08/03/19
成熟と収穫適期
チェリモヤの果実は成熟しても硬く,グリーンのままで落果が始まります。しかし,よく観察すると成熟果は果皮の鱗紋や瘤が丸みを帯びて果頂部に張りがでてきます。品種によっては,緑が褪せてやや黄色みや白みを帯びるものもあります。
受粉時期が1カ月以上にも及ぶことから,成熟期もまちまちです。同時期に受粉した果実でも結果位置や結果枝の強さなどによって果実肥大が異なるので,果頂部の張り具合や色艶をみながら未熟収穫にならないようにします。
未熟な果実は正常に追熟せず,チェリモヤ特有の食味がでません。十分成熟したものを3日〜1週間置きに順次収穫し,未熟収穫にならないように注意します。
成熟期の目安は,6月までに受粉した果実は,早生種の場合受粉後120日,晩生種では150日です。しかし,6月下旬以降に受粉したものは成熟期に気温が下がってくるので,落果せずに肥大を続け,成熟日数は6カ月またはそれ以上に及び,それだけ果実も大きくなります。ただ,夜温が8℃以下に下がると順調に肥大しなくなるので,加温して適温を維持します。
収穫はハサミで果梗を短く切り,圧傷や擦り傷が生じないように扱い,浅型のトレイに一重並べにして搬出,選果場に集荷します。
ワックス処理
流通途上や追熟中における果皮の萎凋や炭そ病による変色を防止するために,ワックス処理が有効です。ワックスは,果実用の通気性のあるものが適しています。ワックス処理により果実の追熟が通常3〜4日遅くなります。
ワックス処理は,浸漬処理するかワックスを含ませた柔らかい布切れで果実を拭くようにして一個ずつ処理します。
処理濃度が濃過ぎると果実が酸素不足になって追熟に支障をきたすので,浸漬処理には30〜50%に水で薄めたものを用いるようにし,余分についたものを布切れなどでふき取り,通風しのよい場所で十分乾燥させてから箱詰めします。
(わかやまTropicsではワックス処理は行いません)
選果荷造・出荷

収穫果実は追熟させて食べ頃になると日もちが短いので,直ちに選別,箱詰めして出荷し,流通途上や購入者のもとで追熟するようにしたほうが安全です。追熟,軟化した果実の輸送は氷温輸送が必要です。
収穫当日の午前中に選果場に集荷し,品種固有の大きさ,熟度,果形,外観など,別に定める基準に合格したものを生果として出荷,販売します。大きさは,重量を基準とし,ホワイトは300g以上のものを階級選別し,生果として出荷します。
生果出荷には,一個ずつフルーツキャップをかけて4kg入りの段ボール箱に一重並べで4〜12個詰め,化粧箱入りの場合は2〜3個詰めとなります。大果系チェリモヤもありますが、当園で現在栽培している味を重視した品種は、中型のもので選別階級は2L〜S級です。
| 階 級 | 1果重量(g) | 1箱個数 | 1果平均重量(g) |
| 4L | 700以上 | 5 | 775 |
| 3L | 600以上 | 6 | 650 |
| 2L | 500以上 | 7 | 550 |
| L | 400以上 | 9 | 450 |
| M | 350以上 | 11 | 375 |
| S | 300以上 | 12 | 325 |
| SS(小玉) | 300未満 | 12〜14 | 280 |
いずれも,チェリモヤ解説と追熟方法,食べ方などを記したリーフレットを添えます。
チェリモヤは我が国ではまだ馴染みの薄い果物だけに,小売店や消費者の皆さんが上手に追熟させ,食べ頃を逸しないように啓発しています。
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| 1.品種と栽培特性 | 2.育苗と植え付け | 3.整枝せん定と枝管理 |
| 4.受粉の適期と受粉法 | 5.摘果と果実管理 | 6土壌と養水分管理 |
| 7.栽培ハウスとその管理 | 8.病害虫の防除 | 9.生理障害と対策 |
| 10.収穫・出荷法 | 11.追熟と食べ方 | 12.参考資料・文献 |